メールマガジン Vol.201(2026/2/2発行)

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一般財団法人ダイバーシティ研究所 メールマガジン
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Vol.201 (2026年2月2日発行)

為政者への期待

 2026年初のメールマガジンを配信いたします。本年もどうぞよろしくお願いします。

 この巻頭言でも何度か書きましたが、私は1990年から1991年にかけて、神戸を出発して中国からシベリア鉄道経由で欧州へ向かい、東西ドイツが統合されて初めての年越しをベルリン・ブランデンブルグ門の下で過ごしたあとはアフリカへ渡って「貧乏旅行」をしました。また1992年から1993年にかけてはアフリカと南米を回りました。国境をまたぐだけで人々の暮らしが一変する状況に何度も遭遇し、その地を統治する人の能力が与える影響がこんなにも大きなものかと驚きました。

 当時は東西冷戦が終結した直後で、旧共産圏では混乱が続いていました。まだソ連だったモスクワから夜行列車に乗り、ヘルシンキに到着したときにはまるでちがう星に来た気分でした。西欧と東欧を何度か行き来したのち、マルセイユから船でアルジェに着いたときもまた同種の衝撃を受けました。アフリカや南米では政治や経済は混乱していましたが、人々はドシッと構えて日々を暮らしているように感じました。貧しさは確かに感じられるものの、異国の地から来た旅人に関心を寄せ、まだ見えない何かに将来への希望を探ろうという意気込みがありました。

 日本を訪問する外国人観光客数が昨年1年間で4,000万人を越えたそうです。私が外国人なら、日本という国は本当に魅力にあふれ、何度も訪ねたい国だと思います。他の国にはない文化や風景があり、人々は優しく、治安も良い。さらに円安で物価も安い。一方で、急増する訪日外国人への日本人からのまなざしは年々厳しくなっています。同時に日本で暮らす外国人へのまなざしもまた、厳しくなっています。外国人からは、日本はどのような国に見えているのでしょうか。これからも「良い国だな」と思ってもらえるような国であればいいなと思います。

 旅行者としていろいろな国を訪れた経験から、「良い国だな」と思える国は、人々の暮らしが落ち着いている国です。風向明媚な場所でも、物価が安くても、ダイヤ通りに電車やバスが動いても、そこに暮らす人々がうつろな目をして未来に希望が持てないような国には行きたくありません。またそうした国からは人々は流出し、いずれ崩壊へのスパイラルに陥っていきます。転落への道を歩むか、人々の暮らしが安定するかは、時の為政者次第。またその為政者を選ぶのはそこに暮らす人々です。短絡的な利益を求めず、冷静に国のあり方を見据えて為政者選びを行いたいものです。

ダイバーシティ研究所 代表理事
田村太郎


【田村登壇のイベント1 2026年3月7日 大阪市】

3.11from KANSAI 2026 
2012年から毎年、3月11日の直近の土曜日に開催している「3.11 from KANSAI」、本年は3月7日に大阪公立大梅田キャンパスにて開催します。詳細は下記ウエブサイトで公開します(現在は昨年の案内が掲出されています)

詳細・お申込み:
https://www.311-kansai.com/

【田村登壇のイベント2 2026年3月12日 川崎市】

企業向けセミナー・車座集会『外国人労働者の受入れと地域社会での共生に向けた取組の創設に向けて』
外国人労働者の受入れと地域社会の共生に向けた取組の創設をテーマに川崎市川崎区が主催する企業向けセミナーの第2部・パネルディスカッションに田村が登壇します。


【田村登壇のイベント3 2026年3月13日 東京】

多文化共生プラン策定20周年記念セミナー「プラン策定から20年-成果と課題」
総務省が「多文化共生推進プラン」を策定してから20年を迎えます。プラン策定時の研究会座長の明治大学山脇啓造教授や、構成員だった田村などが登壇し、策定後の20年をふりかえるとともに、その成果や今後の課題を探ります。

詳細・お申込み:
https://www.cinga.or.jp/8847/

【お知らせ1】

「外国人の受入れ・秩序ある共生のための総合的対応策」が発表されました
1月23日に外国人の受入れ・秩序ある共生社会実現に関する関係閣僚会議にて決定され、今後の外国人受入れの方針としての総合的対応策が発表されました。田村は同会議が設置する有識者会議の構成員として「意見書」のとりまとめに携わりました。「意見書」は1月14日に座長(林玲子・国立人口問題研究所)から大臣に手交されました。「意見書」「対応策」ともに下記ウエブサイト(首相官邸)から見ることができます。


【お知らせ2 】

大阪府人権相談・啓発事業のウエブサイト「リレーエッセイ」に田村のインタビュー記事が掲載されました
防災と人権をテーマにインタビューを受けた記事が下記に公開されています。


【お知らせ3】

2026年度多文化共生地域ネットワーク支援事業募集 | 公益財団法人かめのり財団
テーマ:多文化共生社会のための基盤整備事業 
~これからの地域をともにつくる外国人との共生に必要な取り組みに向けて~
締め切り:2月10日(火)正午

https://www.kamenori.jp/grant2026/

【お知らせ4 】

郵便物送付先変更のお願い
2025年12月より東京事務所をアバコビル5Fから6Fへ移転しました。また大阪事務所は規模を縮小しておりますので、当法人への郵便物につきましては下記、東京事務所宛にて送付をお願いいたします。

 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18 アバコビル6F
 Tel: 03-6233-9540 Fax: 03-6233-9560
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発行日:不定期
発 行:一般財団法人ダイバーシティ研究所(DECO)


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