新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中、大規模な自然災害が発生したら私たちはどのように避難すればよいのでしょうか。また自治体や地域は、どのように避難者を支援すればよいのでしょうか。

ダイバーシティ研究所では、新型コロナウイルス感染症が収束しない中で自然災害が発生した場合でも、被災者の命と生活を守るための備えを進めることをテーマに、2020年5月3日に避難や避難生活、被災者支援のあり方について、専門家との「緊急セッション」をオンラインにて実施しました。

4月7日に新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が発令され、感染のまん延を防止するため「三密」(密閉空間、密集場所、密接場面)を避けることや、自宅で過ごすことが求められています。一方、近年の日本では、毎年のように震災や豪雨災害など大規模災害が続いています。災害時に開設される避難所の多くは、感染のまん延防止のために避けなければならない「三密」そのものといえます。現行の避難所に収容する対応では、被災者の命や安全を守ることができません。

「緊急セッション」では「避難」「衛生」「生活支援」をテーマに、新型コロナウイルス感染症下での災害対応のあり方について3名の専門家とともにオンラインでディスカッションを行いました。その様子を動画でみなさんに無料で提供いたします。「Stay Home」が求められるいま、災害時の避難生活を再考する一助として頂ければ幸いです。

進行: 一般財団法人ダイバーシティ研究所 代表理事 田村太郎
パネリスト:
兵庫県立大大学院減災復興政策研究科長 室崎益輝 さん
宮崎大学医学部看護学科  教授 原田奈穂子 さん
京都経済短期大学 講師 菅野拓 さん
(いずれも2020年5月時点)

プログラム

主旨説明
一般財団法人ダイバーシティ研究所 代表理事 田村太郎

セッション1:感染症と大規模災害の複合災害における「避難」のあり方
兵庫県立大大学院減災復興政策研究科長 室崎益輝 さん

セッション2:新型コロナウイルス感染症まん延防止と避難所での衛生管理
宮崎大学医学部看護学科  教授 原田奈穂子 さん

セッション3:在宅避難と生活支援
京都経済短期大学 講師 菅野拓 さん

セッション4:クロストーク COVID-19(新型コロナウイルス感染症)と自然災害の複合災害への対応方法

ダイジェスト版(9分)