メールマガジン 2016.4月号

「ダイバーシティ」「地域のSR」等についての情報を 月刊でお届けしています。

◆◆━━━━━━━━━━━━━http://www.diversityjapan.jp
Diversity = Energy for Community & Organisation
ダイバーシティ研究所◆メールマガジン Vol.116
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [2016.4月号]

「50:50」のスタンス

はじめまして。4月1日から1年間尼崎市役所から派遣研修生として、
ダイバーシティ研究所で勉強させていただきます阿山と申します。

着任して早々の4月1日、昨年度当研究所で受託した事業の報告を行
うため、尼崎市役所へ。5人のフェローが尼崎の社会課題を発見し、
市長に提言する場に同席しました。この事業は社会課題の解決や分
析に取り組んでいる5人の専門家が「フェロー」として尼崎に集結
し、「尼崎の社会課題」(ASA)を可視化し、解決の糸口を探るた
めに調査・分析を行い、期待される施策の提言を行う事業です。

その中の議論を聞いていると、市役所で働いていては発見しにくい
細かな、でも必要なニーズ調査を行っており、「そんなニーズがあ
って、困っている人がいるのか」と実感しました。またフェローの
方々からは「市役所は○○やってください」という主張ではなく、
「私たちはまちを良くするために○○したいから、市役所もこんな
データ提供してもらえませんか」というものでした。

これは非常に重要なスタンスなのではないでしょうか。

単に市役所に「税金を使って○○やってください。○○すべきでは
ないですか。」という要望は簡単に言えます。ただ、多くの自治体
は人口減などにより収入が減っています。新たな施策を打つことは
非常に大きな社会的意義が求められます。

「あなたがやってください」という100対0のスタンスではなく、互
いに共通の目的を持ち、「私はこれをやりますので、あなたはこれ
をやってください。」という50対50のスタンスは、市役所とNPO、
市役所と市民の皆様との関係だけでなく、企業同士、ひいては友達、
家族同士でも物事が円滑に進む、一人一人にとって人生を豊かにす
るために大切なスタンスだと感じました。

最後に、これからの1年間は私にとってターニングポイントとなる
ような非常に重要な期間になると感じています。日々の「気づき」
を貪欲に咀嚼、吸収してアイディアを生み出していきたいと思いま
すので、どうぞよろしくお願いいたします。

研究員 平成28年度外部研修生(兵庫県尼崎市)阿山 恭正
◆トピックス◆━━━━━━━━━━━━━━━【転送歓迎】━

1 【熊本・大分地震における対応について】
長期避難者の生活を支える取り組みに向けて

2 【調査員募集!!】
企業のダイバーシティ度調査

3 【本日開催!】
G7伊勢志摩サミットと私たち〜日々の生活と世界をつなげる〜

4 4月13日 代表理事の今田克司が
「参議院 政府開発援助等に関する特別委員会」
に参考人として出席しました。

5 【ソシオ・マネジメント・スクール2016年夏季】
参加者募集中!

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[報告]————————————————————————
1◆【熊本・大分地震における対応について】
長期避難者の生活を支える取り組みに向けて

熊本地震における避難者数の推移と 今後の予測について Ver1.2


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この度の熊本・大分での地震で被害に遭われたみなさまに、心より
お見舞い申し上げます。

災害発生時は、人の多様性への配慮がもっとも必要な時期ですが、
逆にもっとも配慮が後回しにされる時期でもあります。ダイバーシ
ティ研究所では東日本大震災や昨年の常総での水害などでも、避難
所での状況悪化を防ぐ視点から、被災地の自治体やNPO等と連携し
て被災者支援の取り組みを進めて参りました。

今回の地震災害につきましても、熊本と大分にスタッフを派遣する
とともに、長期化が予想される避難生活を支えるための取り組みを
調整しています。私たちは状況の全体像を把握し、今後の見通しを
立てながら支援活動にあたることが大切と考え、まず、熊本県内の
避難者数の推移と今後の予測をまとめました。

熊本地震における避難者数の推移と 今後の予測について Ver1.2

・避難者数は大幅に減りつつあったが、度重なる余震の影響で避難
者数は横ばいの状態が続いている。
・人口が最も多い熊本市で全壊が29棟に対し、益城町では約
1,026棟、西原村では344棟、南阿蘇村では全壊と半壊併
せて400-500棟との報告が上がってきており、これらの地
区については、避難所が長期化になる恐れがある。
・避難者の3分の2が何らかの要援護者であると見積もられる。

といった特徴が指摘できます。

また、日本財団とともに3年間、進めてきた災害時人材育成事業と
連動し、避難所閉鎖までのプロセスに必要な支援をコーディネート
する事業を進めています。こちらは順次、ウエブサイトなどでも情
報を公開して参りますので、引き続きご関心をお寄せ頂ければ幸い
です。

[自主事業]————————————————————————
2◆【調査員募集!!】
企業のダイバーシティ度調査
http://blog.canpan.info/diversityjapan/archive/412
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昨年度に取りかかった「企業のダイバーシティ度調査」を今年度も
継続して実施します。

昨年度の先行調査からは、業種によって状況に大きな差があること
や、企業の従業員特性に応じた独自の取り組みがあることなど、少
しずつ具体的な様子が明らかになってきています。

より状況を明らかにするため、調査設計に修正を加え、(一財)ダ
イバーシティ研究所の経験を凝縮した「企業のダイバーシティ度調
査」を本格稼働させます。

私たちと一緒に、今とこれからの日本を代表する企業の取り組みを
明らかにして、次のステージへのヒントを探しませんか。

[調査の概要]
調査は、調査マニュアルに沿って企業のWebサイトの情報を確認し
ていきます。調査指標は、当研究所がこれまでの経験と実績から構
築した独自の指標を用いています。
また、調査員の交流機会を設けています。

●調査の3つのカテゴリ
・「企業基本情報」
・「現況調査」… 企業の各種制度の運用状況や体制等の状況を調
べる
・「イノベーション調査」… 社会の変化に対応するための企業の
取り組み等を調べる

●調査対象:日本を代表する企業約180社

●調査期間:概ね5月半ば〜7月半ばを予定

[募集要項]
●応募要件
・企業のSR(CSR)やダイバーシティについて関心をお持ちの方
・インターネット接続環境がある方、パソコン、e-mail等、IT操作
ができる方
・調査説明会、打ち合わせに参加できる方(拠点:十三・西早稲田)

●調査報酬:2,000円/社
打ち合わせ時の交通費支給(上限1,000円)

●ご応募/お問い合わせ
メール本文に・お名前・ご所属・調査等の経験の有無(ある場合
は内容)・本調査に興味を持たれた理由・調査に対する質問など
(あれば)を記載し、下記までご連絡ください。
送信先:office@(アットマーク)diversityjapan.jp
担 当:山本

本調査を皆様の活動にご活用ください!!
●学生の方へ
・大学や大学院での研究の一部や参考に
・「働くこと」と「自分のライフプラン」を具体的にイメージする
機会として
・社会の変化と企業の対応を学ぶ機会として
●研究者の方へ
・ご自身の研究の一環として
・民間企業の実践事例の収集機会として
●リサーチ経験者の方へ
これまでの経験を活かして新たな分野に挑戦する機会として

[広報協力]————————————————————————
3◆【本日開催!】
G7伊勢志摩サミットと私たち〜日々の生活と世界をつなげる〜
http://www.hurights.or.jp/japan/new-project/2016/03/g7.html
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ヒューライツ大阪からお知らせです。

【本日開催!】
当日のご案内ですがお時間がおありの方はぜひお越しください!

1か月後に迫ったG7伊勢志摩サミット。縁遠いと思われがちなこの
サミットは、実は企業とも深く関わっています。関西NGO協議会と
共催するこのセミナーでは、G7伊勢志摩サミットについて、SDGs
(持続可能な開発目標)とも絡ませながら、私たちの日常の視点か
ら考えます。企業と直接関わる「責任あるサプライチェーン」
についても取り上げます。

◇日 時:2016年4月27日(水)18時30分〜21時(開場:18時)
◇場 所:大阪聖パウロ教会 1階会議室
(大阪市北区茶屋町2-30)

【プログラム】

◇「地域社会とNGOの視点からSDGsとG7サミットを考える
〜Civil G7で議論されたことと今後の課題〜」
−西井和裕さん(名古屋NGOセンター 理事長)
−加藤良太さん(関西NGO協議会 提言専門委員)

◇「ジュネーブから伊勢志摩を見る〜
“責任あるサプライチェーン”の重要性」
−白石 理さん(ヒューライツ大阪 顧問)

◇主 催:特定非営利活動法人関西NGO協議会
一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター
◇後 援:2016年G7サミット市民社会プラットフォーム
東海「市民サミット」ネットワーク
◇参加費:500円

[広報協力]————————————————————————
4◆4月13日 代表理事の今田克司が
「参議院 政府開発援助等に関する特別委員会」
に参考人として出席しました。

4/13 代表理事の今田克司が「参議院 政府開発援助等に関する特別委員会」に参考人として出席しました。


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CSOネットワークからお知らせです。

2016年4月13日(水)、代表理事の今田克司が、参議院の「政府開発
援助等に関する特別委員会」に参考人として出席し、SDGsに関して
発言いたしました。

同特別委員会の中継を下記URLにてご覧いただけます。

【動画の見方】
下記URLをクリック
→左側のカレンダーから4月13日をクリック
→「会議名を検索」の「政府開発援助等に関する特別委員会」をクリック
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

[広報協力]————————————————————————
5◆【ソシオ・マネジメント・スクール2016年夏季】
参加者募集中!
http://blog.canpan.info/iihoe/img/ssm_16_summer_leaflet.pdf
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世界の「課題先進国」である日本が、「課題解決先駆国」となるた
めに、現象を追いかけるのではなく、その原因を確認し、効果的に
予防するなど「備える」ことができる人材を、体系的かつ効果的に
育成するしくみをつくろう、と始まった「ソシオ・マネジメント・
スクール」。

よりよい社会づくりを担う経営(ソシオ・マネジメント)について、
私どもが実践を通じて学ばせていただいてきたことを集約的にお伝
えするとともに、最前線の現場における実践と、お互いから学び合
い、磨き合う場をご提供します。

2016年夏季は、下記の6つのコースを一気に開講します!

◆2016年夏季コーステーマ
◇自治体における協働の定義・しくみ・進め方の再構築
◇小規模多機能自治の担い手の育成・支援と、その基盤づくり
◇社会の課題解決・理想実現に挑む事業と組織の運営の基礎
◇市民活動支援機関の立て直し
◇企業の社会的責任(CSR)への取り組みの進化
◇助成プログラムの最適化

会場:いずれも日本財団(港区赤坂1-2-2)2F会議室
お申込み締切:2016年8月12日(金)。

今回は、2つのコースを紹介させていただきます。
<コース概要>
==============================
■<RCS16s>
自治体における協働の定義・しくみ・進め方の再構築(全2回)
【トピック】
・協働から総働へ
・協働の必要性の再確認
・ベスト・プラクティスから学ぶ
・協働推進ロードマップの作成

日時:8/19(金)10時〜18時, 11/11(金)13時〜16時
対象:自治体行政の協働推進担当管理職・中間支援機関の役員等
(同一地域から2名以上のご参加必須)

受講料(税別):1地域(2名)20,000円
*3人目以降は、お1人につき5,000円。 *第1日目の昼食代を含む。

==============================
■<SCM16s>
小規模多機能自治の担い手の育成・支援と、その基盤づくり(全2回)
【トピック】
・小規模多機能自治の事例
・小規模多機能自治を進める施策と、しくみづくり
・地域の人口構成の予測
・行事・会議・組織の棚卸し

日時:8/20(土)10時〜16時,11/12(土)14時〜17時
対象:地域運営組織・地縁団体・地域づくり団体等、地域運営にか
かわる方
受講料(税別):お1人11,000円
(第1日目の昼食代を含む)

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*各テーマによって日程・対象・受講料が異なります。
*各テーマごとに、2日間の集中講座と改善策の実践
がセットになっています。

詳細はこちらをご確認ください。
http://blog.canpan.info/iihoe/img/ssm_16_summer_leaflet.pdf

申込みはこちらからお願いします。
http://blog.canpan.info/iihoe/archive/305

facebookページでも最新情報発信中
https://www.facebook.com/School-of-Socio-Management-1458224404476929/

【主催】IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]
【共催】日本財団CANPANプロジェクト

◆問い合わせ先:
IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]
office.iihoe@gmail.com

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【編集後記】熊本・大分地震のニュースやFacebookのタイムライン
をずっと見ています。いろいろな情報があります。全国から優しい
心が伝わってくる報道が多く励まされます。混乱期は過ぎようとし
ていて、これからは避難所などにおいて「安心」「安全」な環境を
いかに作れるかが課題かと思います。一日も早く「車中泊」が終わ
るように、ダイバーシティ(病気をお持ちの方、障がいをお持ちの
方、子ども、女性、外国人、高齢者など)に配慮した避難生活が送
れるように願っています。私たちもそのために頑張ってまいります。
(編集担当・柳澤)
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