「外国人地震情報センター」は、関西で外国人支援に携わっていた有志で1995年の阪神・淡路大震災直後に立ち上げた「母国語ホットライン」の運営や、外国人被災者を支援する団体のネットワーク事務局として同年6月末まで活動したボランティア団体です。同センターは集まったボランティアの意思や寄付をくださった方々の思いを軸に、同年10月に「多文化共生センター」として再スタートし、日本における多文化共生社会づくりの一翼を担いました。
その後、2006年に東京、きょうと、大阪、ひょうご、ひろしまの5つの団体に独立。阪神・淡路大震災当時の資料は「多文化共生センター大阪」が引き継いできましたが、大阪での活動も2018年3月で終了。「ダイバーシティ研究所」が活動の一部と、地震情報センター時代からの様々な資料を継承し保管してきました。
2020年1月で阪神・淡路大震災からちょうど25年を迎えるにあたり、当時発行していた多言語ニュースレターや活動報告等、約100点におよぶ当時の資料をPDF化し、Webアーカイブとして整理して公開することといたしました。また当Webアーカイブでは、現在当研究所で保管している多文化共生センター関連の資料を順次整理し、公開する予定であり、今回の外国人地震情報センター時代のアーカイブはその第一弾と位置づけています。
外国人受け入れや地域での共生社会づくりへの関心が高まる中、「外国人地震情報センター」や「多文化共生センター」の軌跡を公開することを通じて、多文化共生への歩みをさらに確実なものとするために役立てていただければと願っています。
一般財団法人ダイバーシティ研究所
代表理事 田村太郎
(元 外国人地震情報センター・事務局長)
2020年1月10日 開設
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