メールマガジン 2017.11月号

当研究所の活動や「ダイバーシティ」についての情報を月刊でお届けしています。

◆◆━━━━━━━━━━━━━ http://www.diversityjapan.jp
Diversity = Energy for Community & Organization
ダイバーシティ研究所◆メールマガジン Vol.135
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [2017.11月号]

◆巻頭言◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

少子高齢化に伴う人口変動は日本のあらゆる地域に影響を及ぼして
います。さまざまニュース等でその実態や対策は日々取り上げられ
ていますが、個別の事象である場合が多く、市町村等の地域全体が
これからどうなっていくのかを知るには、該当する資料を検索して
探すか、政府統計等のデータを集めて分析するより手がありません
でした。

最近、その状況が大きく変わり、地域の「見える化」を手軽に実現
できるシステムの整備が進んだことで、人口や産業等の状況を日本
全域に渡って即座にビジュアル化して見ることができるようになり
ました。

地域経済分析システム(RESAS:リーサス https://resas.go.jp )
は、地方創生の様々な取り組みを情報面から支援するために、経済
産業省と内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部事務局)が提供す
る無料のWebサービスです。地域の人口推移から観光客がどこから
やって来るかまで、政府統計等によるデータを基に簡単な操作で自
動的にグラフや地図を生成してくれます。

また、千葉大学大学院人文社会科学研究科が中心となった「多世代
参加型ストックマネジメント手法の普及を通じた地方自治体での持
続可能性の確保(Open Project on Stock Sustainability
Management : OPoSSuM オポッサム)」という研究成果がWebで
公表されており、「未来カルテ」という地域シミュレーションソフ
ト(エクセルのマクロファイル)が利用できるようになっています
http://opossum.jpn.org/news/2017/10/30/455/ )。これ
も全国の市町村を対象に就業者人口の業種別推移予測等を簡単に表
示させることができ、特に就業者の数や年齢層の推移を細かに知る
ことができます。

このように地域をマクロで知るツールは整備されてきましたが、
日々の生活で起こるミクロな変化や課題がどのようにマクロ指標へ
影響を及ぼし、望ましい指標に近づくためにどのように地域を変え
ていけばいいのかを知ることは、これから取り組むべき課題でしょ
う。また、マクロ的視点に立った種々の区分の中にはミクロ的な多
様性がひとまとめにされている場合が往々にしてあります。一人ひ
とりの多様性を尊重しつつ、マクロ的にバランスがとれた地域をつ
くるには、更に精緻な分析手法や取り組みが求められます。さまざ
まま成果をうまく利用して、ミクロとマクロの効果的な橋渡しをす
るための取り組みを、当研究所において今後進めていきたいと考え
ています。

理事 中村満寿央

◆事業紹介◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
– ダイバーシティ研究所で展開中の事業を毎号1テーマご紹介 –

【『働きたくなる地域』をつくる研修・調査プログラム】

当研究所では「ダイバーシティ」を、雇用機会均等やワーク・ライ
フ・バランスの推進にとどまらず、多様な人材による多様な働き方
を保障する仕組みの整備等に取り組むことで、誰もが活躍できる組
織や地域をつくることととらえ、さまざま活動を展開しています。
今回、新たに地域ぐるみで「働きやすい環境」を実現するための、
自治体と地域企業を対象とした研修・調査プログラムの提供を開始
しました。

少子高齢化が進み生産年齢人口が減少の一途をたどる中で、大企業
のみならず、地域経済を支える地元中小企業においても多様な人材
を確保することは企業の存続を左右し、ひいては地域の活力にも影
響を与えます。多様な人材が「働きやすい環境」を整えるために
は、取り組みや意識の中に存在するギャップを把握し、地域に応じ
た効果的なアプローチを引き出すことが重要です。

当プログラムでは、自治体職員向け研修・企業向け研修により「働
きやすさ」がもたらす効果と実現に向けての取り組みへの理解を推
進した上で、企業・従業員・自治体への調査・分析により地域と企
業の「働きやすさ」を数値化し、どこにどのようなギャップが存在
しているのかを「見える化」し、今後、自治体と企業が協働して地
域全体の人材確保を推進する取り組みへの提言をお届けします。

現在、ある自治体と協働して当プログラムを実施し、年明けから3月
にかけて研修と調査を行い、提言としてまとめる計画を進めていま
す。今後、経過や結果につきましてWeb等でお知らせしていく予定
です。

◆お知らせ1 田村登壇のイベント案内◆━━━━━━━【転送歓迎】

【熊本地震におけるコミュニティ復興支援事業報告会】
日 時:2017年11月23日(祝)13:30 – 16:45(開場 13:00)
場 所:熊本県立大学 中ホール  熊本市東区月出3丁目1番100号
http://www.pu-kumamoto.ac.jp/others/access.php
参加費:無料(定員:先着150人)
申込み:熊本地震コミュニティ復興支援事業報告会事務局(ダイバーシティ研究所内)へ
E-mailまたはFaxでお申し込みください
記入事項:お名前(ふりがな)・ご連絡先・ご所属
(差支えない範囲でお知らせください)
apply@diversityjapan.jp
Fax 03-6233-9560
問合せ:同事務局 TEL 03-6233-9540(平日 10-16時)
主 催: 日本財団
協 力: ジョンソン・エンド・ジョンソン社会貢献委員会
後 援: 熊本県・熊本市・益城町・南阿蘇村(申請中を含む)
内 容:
基調講演 柴田 祐 熊本県立大学 環境共生学部 居住環境学科 教授
「熊本地震における復興支援の課題と展望について」
事業報告 野崎 隆一 NPO法人神戸まちづくり研究所 理事長
「熊本地震におけるコミュニティ復興支援事業について」
パネルディスカッション 「これからのコミュニティ復興支援に向けて」
コーディネーター:田村 太郎
登壇者:吉野 徹朗(くまもと新町古町復興プロジェクト)
吉村 静代(益城だいすきプロジェクトききままに)
樋口 務(NPO法人 くまもと災害ボランティア団体ネットワーク)
浅見 雅之(NPO法人 神戸まちづくり研究所)
兼子 佳恵(NPO法人 石巻復興支援ネットワーク)
宗像 雄矢(熊本県企画振興部地域文化振興局地域振興課参事)

◆お知らせ2 関連団体の研修会・イベント等のご案内◆━━━━━━━━━━【転送歓迎】━

【大阪 LGBT100人会議】
日時:2017年11月23日(木・祝)13:30 – 17:30(13:00受付開始)
場所:OSAKAしごとフィールド(大阪市中央区北浜東3-14 エル・おおさか本館2・3F)
対象:LGBT当事者の方、「LGBT当事者かもしれない」と感じている方
内容:LGBTと就業をテーマとしてワールドカフェ形式で意見交換を行います。
主催:OSAKAしごとフィールド http://shigotofield.jp/
協力:NPO法人QWRC、NPO法人虹色ダイバーシティ、大阪市淀川区役所
*詳細・申込みは http://shigotofield.jp/171123_lgbt100/ 参照

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【LUSH大阪梅田店チャリティパーティ】
LGBTの人もそうでない人も参加できるチャリティパーティを開催します!
英語対応スタッフや筆談用のご準備もしております。
どなたでも歓迎ですのでお気軽にご参加ください!
LGBT(性的マイノリティ)だけでなくどんな人も、ありのままの自分で
いられる、いてもいいんだ、そんな想いをチェキに表現してみてください。

日程:2017年11月25日(土)・26日(日)
時間:12:00 – 16:00
場所:LUSH大阪梅田店(大阪市北区茶屋町10-6 Luxe Cha-ya Machi 1階)
〔阪急「梅田駅」茶屋町口より徒歩1分〕 https://jn.lush.com/shop/osaka-umeda
内容:チェキ撮影とひとことメッセージ
展示:チェキボード「愛する権利」、パネル展示、LGBT関連書籍、各種相談先の紹介
*詳細・申込みは http://nijiirodiversity.jp/20171125-26_lush_osakaumeda_charity/ 参照

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【企業におけるCSR・人権担当者向け実践講座(広島)】
本講座は、企業活動にCSR(企業の社会的責任)、特に人権的視点を取
り入れることの重要性とそのメリットについて取り上げます。皆様
の取組みのヒントとなる実践的な内容です。 総務・人事、CSRや相
談対応等を担当される皆様のご参加をお待ちしております。

日時:2017年11月29(水)10:15 – 16:15(9:45受付開始)
場所:TKPガーデンシティPREMIUM広島駅前 4F・ホール4A・E室
(〒732-0821 広島県広島市南区大須賀町13-9 ベルヴュオフィス広島)
https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/gc-hiroshima/
内容:
10:15 – 10:20 オリエンテーション
10:20 – 11:50 講義1〔テーマ〕CSRと人権
田中宏司 氏(一般社団法人経営倫理実践研究センター理事・首席研究員、
東京交通短期大学名誉教授)
11:50 – 12:50 昼休憩(60’)
12:50 – 14:20 講義2〔テーマ〕メンタルヘルス
深谷行弘 氏(株式会社PB-Partner代表取締役、シニア産業カウンセ
ラー、キャリア・コンサルタント)
14:20 – 14:40 休憩(20’)
14:40 – 16:10 講義3〔テーマ〕LGBT
村木真紀 氏(特定非営利活動法人虹色ダイバーシティ代表)
16:10 – 16:15 閉講
*詳細・申込みは http://www.jinken.or.jp/archives/13125 参照

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【ビジネスと人権における日本の責任と課題 – 国別行動計画(NAP)策定に向けて -】
https://www.csonj.org/event/businesshumanrights

■日 時:2017年12月6日(水)14:00 – 17:30(開場13:30)
■会 場:聖心グローバルプラザ(聖心女子大学4号館)
ブリット記念ホール
■定 員:150名(事前申し込み制)
■参加費:無料
■申込みURL: https://goo.gl/forms/QURTzTjV2rX5xj7F3
(またはinfo@bhr-nap-cspf.netまで氏名、ご所属をご連絡ください。)
■主 催:ビジネスと人権NAP市民社会プラットフォーム( https://www.bhr-nap-cspf.org/
■共 催:グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)
聖心女子大学グローバル共生研究所(申請中)
■会場アクセス
東京メトロ日比谷線広尾駅4番出口から徒歩1分
〒150-8938東京都渋谷区広尾4-2-24 聖心グローバルプラザ(聖心女子大学4号館)
Google Map https://goo.gl/maps/HDgF18gbBX72

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【ソシオ・マネジメント・スクール2018「ねらい・目標・指標と効果測定」】

事業も組織も、より良い社会づくりのための手段にすぎません。
事業と組織の効果・効率と信頼を高めるために、
「ねらい」「目標」「指標」「効果測定」を再確認・再定義します。
1回完結のプログラムです。

【日時】2017年12月26日(火)13:30 – 18:00
2018年1月10日(水)13:30 – 18:00
※両日とも同内容です。どちらかにご参加ください。

【会場】日本財団 2階1・2会議室(東京都港区赤坂1-2-2)
東京メトロ 銀座線「虎ノ門駅」、南北線・銀座線「溜池山王駅」、丸ノ内線・
千代田線「国会議事堂前駅」より徒歩10分
https://www.nippon-foundation.or.jp/who/about/access/

【対象】社会の課題解決や理想実現に挑む事業にかかわる方(NPO・社会事業家など)。
※各組織から2名以上のご参加必須。経験年数や役職は問いません。
※お手元の参照用資料として、年次報告書(事業報告書と活動計算書、
できれば3年度分)、定款、事業・活動の記録用書式をご持参ください。

【受講料】お1人3,000円(税込)
※1組織から2人め以降は、お1人につき2,500円。

【講師】川北秀人(IIHOE代表者)

主催:IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]
共催:日本財団CANPANプロジェクト

*お申込みについては下記ウェブページをご覧ください。
http://blog.canpan.info/iihoe/archive/366

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【ソーシャル・イノベーションを支える”評価”〜発展的評価(DE)の可能性〜】

世界中で注目が高まっている発展的評価(Developmental Evaluation: DE)
の第一人者たちに登壇いただく、日本では初のシンポジウムを開催
いたします。NPOや評価関係者だけでなく、企業や行政など、様々
なセクターで“ソーシャル・イノベーション”、“評価”に関心のある方
に、有益な内容と思いますので、どうぞお越しくださいませ。

日時:2017年12月10日(日)13:00 – 16:30(開場 12:30)
場所:明治大学駿河台キャンパス・グローバルフロント1階 グローバルホール
(東京都千代田区神田駿河台1-1 JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線/御茶ノ水駅徒歩約3分 )
内容:
第1部
マイケル・パットン氏 基調講演「イノベーター支援の評価としてのDE」(ビデオ)
マイケル・パットン氏 質疑応答(ライブ)

第2部
講演「DEの特徴と、ニュージーランド におけるDEの事例」(マッケグ氏)
パネルディスカッション(マッケグ氏、北大路氏、源氏、今田氏)
発題「日本におけるDE的手法の事例と評価学における位置づけ」(源氏)
発題「経営学における「創発戦略」とDEの親和性」(北大路氏)
質疑応答
*同時通訳付です。

定員:150名(定員に達し次第締め切ります)
参加費:無料(要申込み)
申込み:お申込みフォーム http://eventregist.com/e/gsgs1210sympo
お問合せ: gabaken@mics.meiji.ac.jp
主催:明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科
共催:一般財団法人CSOネットワーク 、明治大学プログラム評価研究所
後援:日本評価学会
*詳細は https://www.csonj.org/event/de20171210 参照

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