メールマガジン 2017.7月号

当研究所の活動や「ダイバーシティ」についての情報を月刊でお届けしています。

【ダイバーシティ研究所 メールマガジン vol.131】

◆◆━━━━━━━━━━━━━ http://www.diversityjapan.jp
Diversity = Energy for Community & Organization
ダイバーシティ研究所◆メールマガジン Vol.131
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [2017.7月号]

◆九州北部豪雨について◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この度の九州北部豪雨から2週間が経ちました。
被害に遭われた皆さまと、いまも厳しい環境の中で避難生活を送ら
れているみなさまに心からお見舞い申し上げます。

当研究所では発生直後から情報収集を続けており、避難所や在宅で
避難生活を続けられているみなさんのニーズを見定めた上で、地元
の自治体や支援団体のみなさんと連携しながら必要な施策を進めて
参ります。

具体的な活動が決定しましたら当研究所Webサイトにて共有いたし
ます。その際はご協力・ご支援をよろしくお願いします。

代表理事 田村太郎

◆巻頭言◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ゆとり世代が手強い」

十把一絡げにするつもりはないけれど、総じて社会人になるまで
の体験が薄っぺらい。ゆとりが大事だと言って学校教育の質量を落
として生まれた時間でさまざまな体験を社会教育的に与えるはずだ
ったが、時はバブル弾けた暗黒の不況時代。大人はみんな忙しくて
彼らに携帯ゲーム与えて放っておいたじゃんね。個々人の格差付け
はいけないなんて言っちゃって。学校の運動会の徒競走で手を繋い
でゴールさせるなんておバカな対応をしていたこともあったと聞い
た。

上手く行くことよりも上手く行かないことが自分の個性や能力を
認知するためには大事だ。みんなちがってみんないい。ちがいを前
提に話し合って合意点を見つけ出すのが社会だ。何の根拠もなく、
ただ失敗経験をしたことがないだけで自信満々のゆとり世代の、そ
れはそれは立派な天狗の鼻を、私は今日も南無三と呟きながら、バ
ッキバキに折ってやる。

「なんてことをするの!」とばかりメソメソ被害者面してそれ以
上の攻撃を回避する奴。鼻が折れ、ぶ〜らぶらで鼻血出ているのに、
真顔で「折れてない大丈夫だ」と言い張りなかったことにしようと
する我慢強いのか鈍いのかわからない奴。

この2タイプは、いつか私からそそと逃げていくか、側に居続け
ても成長が鈍い。豪快に折られてぶ〜らぶらの鼻を必死に押さえ、
目に涙を浮かべながら、この鼻は学生時代の模擬社会体験的な成功
で得た自信や自我に裏打ちされて伸びたものでしかなく、社会人に
なったらゼロから謙虚にやらないとダメなんですねと言ってくる可
愛い奴。

よいよい。素直が一番だよね、うふ。社会人として真の修羅場を
修羅シュシュして得た自信で満ち満ちて、張りぼてじゃない、いい
鼻でいい面構えになろうね、うふ。

理事 戸枝 陽基(とえだ ひろもと)

大学卒業後、障害者施設で7年間勤務。重症心身障害や自閉症、精神
障害の方などと関わり、「NPO法人ふわり」を設立。2003年「社会
福祉法人むそう」認可・設立。現在は、NPO法人ふわり
( http://fuwari.tv/ )並びに社会福祉法人むそう
( http://www.musou03.org/ )理事長を務める。

◆事業紹介◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【ダイバーシティ研究所の10年を振り返る(前編)】

ダイバーシティ研究所は昨年で10年の節目を迎え、今年から11年目
の活動に入りました。この10年間の振り返りとして、取り組んでき
た事業の変遷を2回に分け、今回は前編として2007年から2011年
の東日本大震災発生までをご紹介します。

2007年の創設当初、「企業の社会的責任(CSR)」が社会的な注
目を集めていました。ダイバーシティを企業の果たすべき要素のひ
とつとしてとらえ、CSRが企業内だけでなく広く一般に認知される
ことでダイバーシティに対する意識を高めていく取り組みを開始し
ました。日本財団主催の「CSR報告書情報開示度調査」や「市民が
選ぶCSR大賞」等の事業を担当し、従来の専門家や企業だけでなく
市民参加によってCSR優良企業を顕彰する取り組みを行い、2011年
まで継続して実施しました。
( http://blog.canpan.info/csraward_all/ )

また同時期に「自治体におけるダイバーシティ施策調査」を都道府
県および政令指定都市を対象として実施しました。例えばある自治
体の女性に関する取り組み指数を「100」とすると、障害者は
「66.4」、外国人は「45.4」といったように現状を数値化すること
で自治体間の比較を可能にし、ダイバーシティを活かした地域社会
づくりを喚起する先駆的な調査を行いました。
( http://blog.canpan.info/diversityjapan/img/24/1020_press.pdf )

2008年からは笹川平和財団「人口変動の新潮流への対処」事業の第
3分科会「多文化共生・社会統合」を2010年まで担当し、日本国内
の現地調査および多文化共生政策をめぐるステークフォルダー・ダ
イアログの実施、研究会の開催を実施しました。
( https://www.spf.org/projects/project_6010.html )

2009年には国際交流基金の「欧州評議会『インターカルチュラル・
シティ』招聘事業」で事務局を担当し、多文化共生政策の調査研究
や政策提言に関与してきました。また、岐阜県からの委託で「在住
外国人地域コミュニティ育成支援事業」にも携わり、外国人住民が
主体となるコミュニティ形成の支援を通じて生活現場での多文化共
生活動にも関わる等、より具体的な施策・活動レベルでの取り組み
にも深く関わっています。
( https://www.jpf.go.jp/j/project/intel/archive/jf_report/20.html )

2010年には一般財団法人化すると共に、従来の大阪に続く東京事務
所を設立し、社会的ビジネスプラン・キャリアプランセミナーの開
催やシンポジウム「地域ぐるみで進めるワーク・ライフ・バラン
ス」等の実施を通じて、多様な働き方やソーシャルビジネス推進に
も取り組んできました。

2011年3月11日、東日本大震災発生。直ちに被災者支援活動に取り
組むことを決め、長期に渡る支援活動が始まります(以降は次号)。

◆お知らせ1 田村登壇のイベント案内◆━━━━━━━【転送歓迎】

【美濃加茂市多文化共生講演会】
多文化共生の今後について
- 多文化共生の次のステージに向けて -

美濃加茂市では 多文化共生を推進する様々な活動を行っております。
その一環として、多文化共生への理解を深め、広く考えていただくこと
を目的とする講演会を下記のとおり開催いたします。多くの皆さまの参
加をお待ちしておりますので、ぜひお申し込みください!

日 時:7月26日(水)18:30 – 20:00
場 所:みのかも文化の森 緑のホール
美濃加茂市蜂屋町上蜂屋3299-1
Tel. 0574-28-1110 fax. 0574-28-1104
http://www.forest.minokamo.gifu.jp/
講 師:田村太郎
定 員:100名(要事前申込・先着順) *当日、手話通訳を実施します。
参加費:無料
申込み:団体・個人の区分(団体の場合は団体名)、連絡先氏名と電話番号、
参加人数を記入して以下へ送付
FAX: 0574-25-3917
Eメール:tabunka@city.minokamo.lg.jp
問い合せ:美濃加茂市役所市民協働部地域振興課
Tel.:0574-25-2111 内線 362
http://www.city.minokamo.gifu.jp
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【とやま国際センター 災害時外国人支援研修】
大地震などの災害が発生した際、外国人住民や外国人観光客につい
ては、日本語が十分に理解できないために正確な情報を得ることが
できないこと、また、災害経験・知識の少なさから不安を感じやす
いことなどから、特別な支援が必要と想定されています。こうした
外国人への支援について、自治体や関係団体担当者向けの研修を開
催します。

日 時:7月27日(木)13:30〜17:00
場 所:富山県農協会館 802号室
対 象:県市町村職員、社会福祉協議会職員、国際交流協会職員等
定 員:30名
内 容:1.災害時多言語支援センターの役割
講師:田村太郎
2.災害時のやさしい日本語
講師:トヤマ・ヤポニカ
参加費:無料
申込み:http://www.tic-toyama.or.jp/topics/post_64.html にある
申込用紙に必要事項を記入して、FAX、郵送、メールで送付してください。
申込締切日:7月20日(木)
申し込み・問い合せ:
(公財)とやま国際センター  担当:中村
〒930-0856 富山市牛島新町5-5 インテックビル4階
TEL:076-444-2500   FAX:076-444-2600
E-mail:tic@tic-toyama.or.jp
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【岐阜県 生き合いセミナー】
多様性が拓く組織と地域の未来 – ダイバーシティ時代の人権を考え
る – を演題として、多様性を生かす共生社会について学ぶ生き合い
セミナーを開催します。性別、障害の有無、国籍など多様な特性、
ライフステージに配慮した行動、これからの課題について考えます。

日 時:8月3日(木)13:30〜15:30 (開場13時)
場 所:わかくさ・プラザ学習情報館多目的ホール
岐阜県関市若草通2-1
http://www.city.seki.lg.jp/0000000798.html
講 師:田村太郎
対 象:人権に関わりの深い分野の業務に従事している方(教員、行政職員等)
*上記の方を対象としたセミナーですが、どなたでもご参加いただけます
定 員:350名(事前申し込み・先着順)
申込み:以下にある申込用紙に必要事項を記入の上、FAX又はEメールで申込み
http://www.pref.gifu.lg.jp/kyoiku/shogai-gakushu/jinken/11227/ikiaisemina2017.html
主 催:岐阜県
問い合せ:岐阜県人権施策推進課人権啓発係
電話:直通:058-272-8250 内線:2443
FAX:058-278-2615
メールアドレス: c11227@pref.gifu.lg.jp

◆お知らせ2 関連団体の研修会のご案内◆━━━━━━━━━━【転送歓迎】━

【先生に知ってもらいたい LGBT 基礎知識】
LGBTの子どもたちはイジメや、からかいの対象になりがちで学校に
行けなくなる子も多い。もちろん学校現場だけでなく、日常的に性
的マイノリティへのからかいや冗談に溢れている。先生自らがLGBT
を茶化した発言をしてしまうという話も未だに聞きます。

現に生きづらさや困難さを抱えている子どもたちがクラスにいる。
しかし、今教壇に立たれている先生方の多くは、これまで性的マイ
ノリティに触れる機会も学ぶ機会も無かった方が多いはず。

ということで、まずはその実情を知って欲しい。
そんな想いで今回このイベントを開催することになりました。

どうしたらLGBTの子供たちにとって通いやすい学校になるのか、先
生はいったい何に気をつけたらいいのか、認定NPO法人DxP(ディ
ーピー)代表の今井氏と虹色ダイバーシティ代表村木とともに、
LGBTへの理解を深められる会に出来ればと思っております。

当日は、定時制高校に通い、トランスジェンダーの当事者でもある
内藤さんにも特別ゲストとしてお招きし、リアルな体験談をお話し
いただく予定です。

日 時:2017年8月7日(月)19:00-21:00(18:30開場)
会 場:大阪市福島区民センター
〒553-0006 大阪府大阪市福島区吉野3丁目17-23
https://www.osakacommunity.jp/fukusima/kannaiannai.html
参加費:1,000円
定 員:40名
主 催:NPO法人虹色ダイバーシティ
共 催:認定NPO法人D×P(ディーピー)
申込み: https://pro.form-mailer.jp/fms/0c8023d4125234
問い合せ:NPO法人虹色ダイバーシティ http://nijiirodiversity.jp/

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【ダイバーシティ研究所 メールマガジン】
発行日:不定期
発 行:一般財団法人ダイバーシティ研究所(DECO)
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