メールマガジン 2017.2月号

「ダイバーシティ」「地域のSR]等についての情報を月刊でお届けしています。

◆◆━━━━━━━━━━━━━ http://www.diversityjapan.jp
Diversity = Energy for Community & Organization
ダイバーシティ研究所◆メールマガジン Vol.126
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [2017.2月号]

人工知能がいよいよ社会を大きく変えようとしています。昨年あた
りから、さまざまな分野で人工知能を導入して格段の進歩を遂げた
商品やサービスの発表が毎日のように伝えられるようになりまし
た。人工知能は決して魔法ではなく、人間の知覚や知能の働きと同
じように、画像・文章・音声等の対象を認識し、特定の概念やグル
ープに分別することをコンピュータ上で実現しているだけです。近
年、その過程を自動で学習する手法が飛躍的に発展し、実用レベル
に至ったのが現在につながっています。

何らかの知覚に障がいのある方にとって、その部分を人工知能が補
うことで社会生活を大変快適に過ごせる可能性が見えてきました。
例えば、視覚障害者向けウェアラブルデバイス「Horus(ホルス)」
( https://horus.tech/ )は小型カメラを耳にかけることで、目の前
の風景や障害物を認識し、音声で解説してくれます。更に人の顔や
文字も認識でき、誰がいるのかの判別やテキストの読み上げまで対
応できます。

また、膨大な入力情報から特定のグループに属する情報を分別する
ことで予測を高精度に実現できるようになりました。障がい者向け
就労支援を手がける株式会社LITALICO( http://litalico.co.jp/ )
では、精神障がいのある方の就労支援記録を株式会社FRONTEO
( http://www.fronteo.com/ )が提供する人工知能システムで分
析することにより、自傷や自殺につながる小さな兆候を見つけ出し、
回避に向けたサポートを実施することで成果をあげています。

今後、更に多くの分野で人工知能による新たな可能性の扉が開かれ
ることを期待しています。そして「人間の仕事を取り上げる恐ろし
い存在」でなく「あらゆる人間の可能性を拡げる存在」として社会
に位置づけるための取り組みにも関わっていきたいと考えています。

理事 中村満寿央

◆事業紹介◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
– ダイバーシティ研究所で展開中の事業を毎号1テーマご紹介 –

【大規模災害時の要援護者(要配慮者)支援事業】

ダイバーシティ研究所では2011年の東日本大震災以来、さまざまな
災害において被災者支援活動を展開してきました。特に「災害時の
避難生活で被害を拡大しないこと」を目標とし、高齢者、障がい者、
乳幼児等の特に配慮を要する要援護者(要配慮者)の方々に向けて
の支援活動に注力して取り組んでいます。

東日本大震災では「被災者をNPOとつないで支える合同プロジェク
ト(略称「つなプロ」)」に参画し、NPOを中心とした多数の団体
と協働して避難所を巡回し、スペシャルニーズを拾い出し外部の支
援先へつなぐ活動のコーディネートを続けてきました。その記録は
「つないで支える。災害への新たな取り組み 「つなプロ」報告書編
集委員会 (著) http://www.akishobo.com/book/detail.html?id=515
)」として書籍に残しています。そこで得た知見や教訓が先月号で
ご紹介した「被災者支援拠点運営人材育成事業」に結実しています。

2015年9月の「関東・東北豪雨」によって茨城県常総市で発生した
堤防決壊による水害では、日本財団の主催のもと、NPO・企業等と
連携し在宅独居高齢者の訪問ヒアリング、外国人住民向け外国語よ
ろず相談会、避難所在住者アンケート調査を実施することで、被災
者のスペシャルニーズ把握とマッチングを行い、またその結果をも
とに常総市役所に今後の施策を提言しました。

昨年4月の「平成28年熊本地震」では特に被害の大きかった益城町
において避難生活での被害の拡大を防ぎ、次のステージへの移行を
サポートすることを目的として、避難所および避難生活のアセスメ
ント(評価)を実施し、その結果に基づいた生活改善のための支援
活動を日本財団の主催のもと、NPO・企業等と連携して展開しまし
た。詳細は当研究所Webサイト「熊本地震被災者支援活動
http://diversityjapan.jp/kumamoto2016/ 」をご覧ください。
また、3月14日には静岡市にて防災フォーラム「今、地域に求めら
れる災害対応力」を開き、「熊本地震における支援活動報告」を
行いますのでぜひご参集ください(詳細は「講演・研修案内」欄
をご覧ください)。

気候変動に伴う大雨や頻発化する地震等、大規模災害の危険性は増
すばかりです。一方で高齢化が進み、災害の避難生活で配慮が必要
な方々も増加の一途を辿っています。今後も災害時の要援護者(要
配慮者)支援活動を続けるとともに、災害に地域で対応できる人の
育成にも今まで以上に取り組んでいきます。

◆講演・研修案内◆━━━━━━━━━━━━━【転送歓迎】━

■防災フォーラム「今、地域に求められる災害対応力」
– 避難所で被害を 拡大しないために –
日時:2017年3月14日(火) 13:30 – 17:00(開場13:00)
場所:静岡県男女共同参画センター「あざれあ」大ホール
参加費:無料
お申込み: Web サイト(http://diversityjapan.jp/)
またはメール: apply@diversityjapan.jp 、
FAX03-6233-9560 にて氏名、所属・役職、
TEL・FAX、 参加者数・E-mail をご記入の上、
「3 月 14 日防災フォーラム参加希望」と明記
してお申込みください。
参加費:無料

Introduction:大災害と社会の変化 – 阪神・淡路大震災から熊本地震 –
ダイバーシティ研究所代表理事/復興庁復興推進参与 田村太郎
第1部:熊本地震における支援活動報告
ダイバーシティ研究所研究主幹 伊知地亮
第2部:パネルディスカッション
「今、地域に求められる災害対応力 – 避難所で被害を拡大しないために -」
登壇者 : 吉村静代(益城だいすきプロジェクト「きままに」代表/益城町
テクノ仮設団地自治会長)、村野淳子(大分県別府市企画部危機管理課)、
橘清司(総務省大臣官房企画課 課長補佐)、筑紫利之(静岡県危機管理部
危機情報課 課長、コーディネータ:青柳光昌(日本財団ソーシャルイノベー
ション推進チーム 上席チームリーダー)

■「いばらきLGBTフォーラム」 - 地方から考える差別や偏見のない未来 –
http://www.city.mito.lg.jp/000271/000273/000284/001738/001749/p017309.html
日時:2017年2月11日(土)
第1部 13:00 – 14:45 講演会
第2部 15:00 – 17:00 交流会
場所:みと文化交流ぷらざ6階大会議室
講師:村木真紀(特定非営利活動法人虹色ダイバーシティ代表)
参加費:500円(資料代,交流会費含む)
定員:250名(定員になり次第締切り)
お申込み:2月10日(金)までに,電話またはEメールに,住所,氏名,
電話番号を記入し,多様な性を考える会 にじいろ神栖 代表
河野陽介方(電話:080-2563-3445 , Eメール:info.nijikami@gmail.com)へ

■連続SRセミナー2016 第4回「持続可能な調達」規格-ISO20400

(ご案内・2/21)連続SRセミナー第4回「持続可能な調達」規格-ISO20400


すべての組織の社会責任に関する国際マネジメント規格ISO26000が
発行されてから6年を経て、企業・行政やNPO/NGOが社会的責任を
果たす上で最も重要な組織活動の1つである調達についても、
「持続可能な調達」規格としてISO20400が発行される見通しです。
その内容・ポイントや意義について、日本代表のエキスパートとして
出席されている冨田秀実さんからお話を伺います。

日時:2017年2月21日(火)18:00 – 20:00(開場17:45)
会場:地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
(渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F) http://www.geoc.jp/access/
定員:50名(定員になり次第締切)
参加費:2,500円/学生(社会人学生を除く):1,000円/NNネット会員:500円
登壇者:冨田 秀実さま(ロイドレジスタージャパン株式会社取締役、事業開発部門長)
川北 秀人(IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所]/NNネット幹事団体)
お申込み:下記よりお申込みください。参加費は当日受付にて頂戴いたします。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/a85b0fa4449951
主催:社会的責任向上のためのNPO/NGOネットワーク(NNネット) http://sr-nn.net/

■全国ボランティアコーディネーター研究集会2017
https://jvcc2017.jimdo.com/
日時:2017年3月4日(土) 10:30 – 17:30(受付開始10:00)
3月5日(日) 9:30 – 15:30(受付開始09:00)
場所:大野城まどかぴあ、大野城市総合福祉センターほか(福岡県大野城市)
参加費:12,000円(一般)、10,000円(JVCA正会員、準会員)
*開会・オープニング全体会 3月4日 10:30 – 12:30 に田村が登壇

◆お知らせ1◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
トヨタ財団広報誌「JOINT(ジョイント)」
[鼎談]湯浅誠×田村太郎×後藤千恵
社会の価値観を問い直すことから始める
https://www.toyotafound.or.jp/joint/index.html

湯浅誠(法政大学現代福祉学部教授)氏、後藤千恵(NHK解説委員)氏、田村
太郎の鼎談で「包みこむ社会」というテーマを語りました。上記URLからPDF
をダウンロードできます。

◆お知らせ2◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クラウドファンディング支援のお願い
「外国にルーツを持つ子どもたちのための学習支援教室を続けたい!」
特定非営利活動法人多文化共生センター大阪
https://readyfor.jp/projects/10910

大阪市西淀川区にて開催している外国にルーツをもつ子ども向け学習教室
「きらきら」の2017年4月-9月の学習支援教室の開催費用を募っています。

「私たちが大阪市西淀川区で出会った61組のうち世帯に日本語を母語とす
る人がいない家庭は58組にのぼりました。また、「きらきら」に通ってい
る子どもたちの家庭には日本語を母語とする人がおらず、長期的な学習支援
が必要となっています。ぜひ、子どもたちのためにサポートをお願いします。
この教室を1日でも長く続け、子どもたちが学び続けられるために。」

◆お知らせ3◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
– ダイバーシティ講演・研修実施のご相談承ります! –

ダイバーシティ研究所の研修・コンサルティング事業では、組織の
管理職・社員・職員向け、コミュニティ向けなど様々な対象に向け
た講演・研修等の実施を承っています。

さまざまな角度からダイバーシティについてお話をさせていただい
ております。ご興味がおありの方はお気軽にお問い合わせください。

◇講演・研修テーマ実績
・これからの企業活動とダイバーシティ
・地域における人権啓発のあり方
・企業の社会的責任
・コミュニティビジネス支援
・人権問題解決のための事業計画講座
・災害時要援護者支援ボランティアリーダー養成講座
・多文化共生の街づくり 等

◇お問い合わせは下記まで
東京事務所
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18 アバコビル5F
Tel: 03-6233-9540  Fax: 03-6233-9560
E-Mail: office (at) diversityjapan.jp
((at)を小文字の@に変換してください)

◇詳細:http://diversityjapan.jp/diversity-consulting/

◇「よくあるご質問」コーナーもごご参照ください。

よくあるご質問

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