一般財団法人ダイバーシティ研究所 メールマガジン
当研究所の活動や「ダイバーシティ」についての情報をお届けします

Vol.166 (2021年5月18日発行)
 
巻頭言
 
人生に我慢を強いてはいけない
 
 新年度はじめてのメールマガジンになります。このところ発行に間隔が空いてしまい申し訳ありません。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
 
 私は今期は3つの大学で授業を担当しています。このうち2つの大学では久しぶりに対面での授業となる予定でしたが、いわゆる第4波の襲来であっという間にオンラインに逆戻りとなりました。今後の推移を見守るしかないとはいえ、2年続けて「臨時の対応」というのは学生たちにあまりに申し訳ない。いずれ元に戻るからいまだけがまんして、と言い続けるのは無責任ではないでしょうか。いまの大学生はいましかないのですから、制約があるなかでも最大限の価値を提供する必要があると思います。
 
 大規模災害では避難生活で命を落とされる方が少なくありません。「いまはしかたない」と不自由な避難生活を余儀なくされる中、心身に支障を来してしまうことで失われる命はあまりに惜しいです。これまでさまざまな形で避難所での生活の質を向上させる提案をしてきましたが、「みんながまんしているのに」「被災者を甘やかしたら長居される」と批判されることも多々ありました。支援の制度は多くが申請主義で、被災者自らが膨大な作業を強いられます。仮設住宅の入居もさまざまな条件が付けられたうえ、最後は「抽選」で入居順が決められます。世帯毎のご様子を元に役所で優先順位を付け、被災者に労力をかけることなく支援するような発想を持って臨めばよいものをと、これまで何度となく思ってきました。
 
 コロナへの対応でも同様のセンスのなさが横行しており、めまいがします。自粛を要請して守らない人を監視するようなやり方は、政治の責任放棄でしかありません。なぜワクチン接種を住民からの予約制にするのかも理解に苦しみます。私の母は1日に200回も電話して、3日目にようやく予約できたと言ってました。条件付けをして優先順位を決め、順々に接種していけば何の問題もないはずです。結局政治は、自らが優先順位を付けることの責任を負うことから逃げているだけではないでしょうか。
 
 仮設住宅に入居した人たちとお話しをする中で、建物は仮設でもここでの暮らしはけして「仮り」のものではなく、人生の貴重な時間であるということに気づきました。「すまいは仮設でも、人生に仮設なし」という視点で支援にあたろうと、東北や熊本で復興支援に臨む人たちによく話しました。コロナ禍のいま、まさに同じ発想が必要だと感じます。
 
 人々が人生で我慢することをいかにして避けるかという視点から、具体的な目標を定め、最大限の努力することを政治に求めたいです。「いまだけの辛抱」「もう少し我慢すれば」という言葉は、支援する側が用いてはならないのです。
 
一般財団法人ダイバーシティ研究所
代表理事 田村太郎
 
職場の外国人受入れ環境整備プロジェクト「上級監査人」受講ガイダンス
 
適正に外国人を受け入れる優良企業を認定する
 「上級監査人」になるためのプログラムが始まります!
 
「職場の外国人受入れ環境整備プロジェクト」では、在留資格や異文化理解、人権、法令遵守等の観点から、外国人を雇用する企業に求められる職場の受入環境を監査し、優良な企業を認定する事業を展開します。
 
このたび、専門的な知識を身につけて職場を訪問し、適正状況を監査する「上級監査人」になるためのプログラムを開講することとなりました。
今回のガイダンスでは、優良企業認定までのプロセスと「上級監査人」になるための手順についてお伝えします。
 
■日時:2021年5月26日(水)13時30分~15時00分
■開催方式:オンラインでのライブ配信(ZOOM)
■参加費:無料
■定員:100名
■プログラム
 1.プロジェクトの概要・上級監査人に求められる役割
  田村 太郎  一般財団法人ダイバーシティ研究所
 2.上級監査人オンライン講座について
  堀西 雅亮 NPO法人エスペランサ
 3.上級監査人集合研修と認定について
  堀 永乃  一般社団法人グローバル人財サポート浜松
 4.質疑応答
  進行:中村千穂  社会保険労務士
 
■お申し込み
 「5/26ガイダンス参加希望」とご記入の上、ご所属・お名前・連絡先を添えて
 下記メールアドレスまでお送りください。ZOOMのURLをお知らせします。
 事務局Eメールアドレス:info@g-tekiseishien.com
 
■主催:職場の外国人受入れ環境整備プロジェクト
   (一般財団法人ダイバーシティ研究所)
 
 http://g-tekiseishien.com/news/  → 「上級監査人」受講ガイダンス を実施します

【田村登壇セミナーのお知らせ】
 デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)主催
「共生」の場と機会を作ること、支援すること──社会貢献活動プラットフォーム 社会活動・地域活動についてのリレートーク
 
 
2021年の夏にKIIOTにオープンする社会貢献活動のプラットフォームの運営に田村が参画しています。本格的なオープンに先立って、地域活動の悩みや困りごとについての相談に応じ、解決に向けたアドバイスやヒントを提供する相談窓口の活動がスタートしました。

相談窓口の開設にあたって、「ダイバーシティ」「インクルージョン」をテーマに、社会活動・地域活動のプレーヤーを招きいてのリレートークをオンラインで開催します。リレートークでは田村がモデレーターを務め、ゲストから自身や団体の活動についてご紹介いただくほか、それぞれの活動からの学びや課題を共有します。オープンに向けて、社会活動・地域活動に興味・関心を持つ方々の輪を広げることを目指していきます。
 
■日 時:2021年5月19日(水)19:00~20:30
■場 所:オンライン ※Zoomを使用いたします。
■登壇者:飛田敦子(認定NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸 事務局長)
    朴徹雄(ゲストハウス萬家 リーダコンシェルジュ)
■モデレーター:田村太郎(ダイバーシティ研究所 代表理事)
■司 会:永田宏和(デザイン・クリエイティブセンター神戸 センター長)
■参 加:無料 ※インターネット接続環境がある方 
■申込み 下記ウエブサイトよりお申込みください。
        https://kiito.jp/schedule/event/articles/48366/ 
■定 員:100名(要申込、先着順)
■主 催:デザイン・クリエイティブセンター神戸
 
 

リモートワークに伴う対応について
 
新型コロナウイルス感染症対策として、当研究所でも2020年4月より原則としてリモートワークを実施しています。
 
状況が改善されるまで、ご連絡につきましては、可能な限り電子メールにて対応いただければ幸いです。
 
事務局代表アドレス
office@diversityjapan.jp

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発行日:不定期
発 行:一般財団法人ダイバーシティ研究所(DECO)


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