長引くコロナ禍 求められる工夫
もはや1月も末となってしまいましたが、改めましてあけましておめでとうございます。
今年は新型コロナの感染拡大で年始早々に緊急事態が宣言され、例年とは異なる1月の風景となりました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
当研究所でも予定していた出張が中止や延期となり、訪問での調査も実施できなくなるなど、活動に影響が出ています。ただ昨年とは異なり、オンラインで代替できることも増えていて、なんとか年度末に向けた取り組みの仕上げにいそしんでいます。
コロナウイルスの影響はまだしばらく続きそうな気配で、これから生活に困窮する人が増えそうな状況となっています。当研究所へも、コロナ時代の生活支援のあり方やオンラインでの取り組みに関する研修や講演の依頼が増えています。
なかでも生活に困窮する外国人への支援について、どう支援すればよいのか、取り組みの相談にのって欲しいという案件が増えています。社会福祉協議会の貸し付けに占める外国人の割合が半数近くに上る、という自治体もあるようです。
これまでは見えなかった外国人住民の姿が顕在化し取り組みが進み始めた風景は、それまでは人材会社経由での就労が多かった日系ブラジル人たちが、ハローワークや行政の窓口に殺到したリーマンショックの時の風景に重なります。
あの頃は外国人を「地域の未来をともにするパートナー」として受け止めきれず、冷たい対応をした地域が少なからずありました。今回は「これからもともに暮らす人」として、外国人も日本人も区別なく、丁寧な支援を心がけたいものです。
「ステイホーム地獄」も二度目。言い訳してても課題は解決しないこともわかってきました。できる限りの工夫を凝らし、みんなで危機を乗り越えたいものです。